MC スタンダード
TICAのメインクーンのスタンダードを翻訳してみました。また、スタンダードを読んでも専門用語がどの部分を指すかイメージするのが困難であったという私の経験から、
私なりの解釈のもと写真を付けてみました。違う点もあるかもしれませんが、
そのへんはご容赦願います。また、2004年夏にECC&SCCから全猫種のスタンダードの正式な日本語訳が出ましたので、詳しく知りたい方はECC(エンジョイキャットクラブ)またはSCC(ショーナンキャットクラブ)へお問い合わせください。
・頭部 | 計37points |
形 | 12 |
目 | 5 |
耳 | 10 |
マズルとあご | 5 |
横顔 | 3 |
首 | 2 |
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・ボディ | 計38points |
胴 | 10 |
四肢 | 10 |
尻尾 | 10 |
骨格 | 5 |
(筋)肉付き | 3 |
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・毛の色・模様 | 計25points |
長さ | 10 |
毛質 | 10 |
カラー | 5 |
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・カテゴリー :トラディッショナル
・ディヴィジョン :全て
・カラー :全て
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◆頭部 |
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形: |
幅広で適度なくさび型、中くらいの大きさで額は緩やかにカーブし、頬骨は高く突き出ている。
頬骨の終点が明白に分かる事。 |
| 目: |
大きく、少々楕円形。目を見開いたときにはまん丸に見える。目の間隔は広い。
目尻は耳の外側の付け根に向かって少し斜め方向を向く。
目色は、グリーン〜グリーンゴールド〜ゴールドの範囲内の濃淡のもので、
白猫に関してはブルーとオッドアイが認められる。毛色と目色の相互関係はない。 |
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耳: |
大きく、高く、付け根は幅広。頭の高い位置に、少々、外向きに傾いてついている。
耳と耳の間隔は、耳1つ分くらい。耳の下側の付け根は上側の付け根よりも少し後ろ側にある。
適度にとがっている。リンクスティップは耳の裏側の頂点から垂直にのびる。
飾り毛は耳の外側のふちに向かって水平にのびる。 |
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あご: |
鼻と上唇への一直線が、がっしりしている。 |
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マズル: |
四角い |
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横顔: |
なだらかな窪みのある傾斜である(ジェントルカーブ)。
終点では、少しのコブは許される。 |
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首: |
そこそこ長く、筋肉質でたくましい。 |
◆ボディ |
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胴: |
大きく、長く、長方形。しかし、細く貧弱ではいけない。 |
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脚: |
脚と胴とで長方形をかたちづくり、脚の骨格は堅固で、また筋肉質であること。 |
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足: |
足は大きく、丸く、飾り毛がよく生えていること。 |
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尻尾: |
付け根は太く、先っぽにかけて細くなる。
毛は豊かで流れるような毛で、長さは少なくともボディと同じ長さ(尻尾の付け根から肩までの長さ)である。 |
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骨格: |
堅固である。 |
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(筋)肉付き: |
堅固で力強い。 |
◆毛の色・模様 |
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長さ: |
不揃いである。肩の毛は短く、だんだんと背中や横腹にかけて長くなっていく。
正面のラフ(襟毛)は長い。脚の半ズボン丈までの毛と腹部の毛は、シャギー状である。
ラフの毛量は豊富である必要はないが、正面のラフは耳の付け根からはじまっていなければいけない。 |
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毛質: |
全天候型の毛である。コートは比類なく密であり、ボディに沿ってなめらかに流れるように生えている。
少々のアンダーコートがある。毛質は綿やウールのようであってはならない。 |
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カラー: |
トラディッショナルカテゴリーに属し、全てのカラーとディヴィジョンが認められる。
単色以外のカラーの猫では、目・唇・あごの周辺は白色のトリムが認められる。 |
<総括>
メインクーンは、アメリカの自然発生の長毛種である。本質的に気立ての良いこの種は、
自然に適応する者が生き残る自然淘汰のなかで進化してきた。
忘れてはならないのは、メインクーンは基本的に、未開の奥深い森の地や
厳しい気象条件の中で自活できる”ワーキングキャット”として進化してきた事である。
メインクーンは大型種で、大きな耳・幅広い胸・堅固な骨格・長く、物凄く筋肉質で長方形のボディ・
長くてゆったり垂れた尻尾を持つ。
健康で重量感のある筋肉により、メインクーンは力強く見えるのである。
<重要>
メスはオスよりも小さく、4〜5ポンド(1.8〜2.2kg)軽い。このサイズの違いは許されるべきである。
成熟したオスは、メスよりも大きく幅の広い頭部になりうる。
<減点対象>
・著しいウィスカーパッド。
・アンダーショット(受け口)。
・ノーズブレイクすなわち終点部の著しいコブ。
・少々のアンダーコートもないこと。
・ボタン、ロケット、スポット。
・横顔で、鼻から頭までが一直線であること。
・耳の間隔が広く、裾広がりの耳。
・長すぎる脚。
・目尻の上がった、アーモンド型の目。
・目を見開いたとき、上側(の瞼)がフラットであること。
・お腹の毛がシャギー状でないこと
・尻尾が短いこと。
・丸い頭部。
・全体的に均一なコート。
・短く、コビー(ペルシャのような体形をコビーと言う。)なボディ。
(つまり、MCにしては寸足らずなこと)
・か細く、重量感のない骨格。
・全体に小さな猫。
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