Import of pet (動物輸入体験記)
2009年8月 New Yorkへ迎えに行きました
   # はじめに
   # 検疫の流れ
   # 航空機の選定
   # ホテルの選定
# はじめに
ペットブームの昨今,ペットとの旅行をする人が増えてきました. しかし,現状はあまりにもハードルが高いです.私の場合には猫の輸入ですが, この経験が少しでも参考になればと思います.また,2004年に輸入検疫が厳しくなって以降, 指定地域外からの輸入を躊躇するブリーダーさんも多数いると思います. 私の経験を前知識にして,一歩踏み出そうと考えてくれる方が出てくれることを祈って, これを記します.

注)輸入検疫制度の見直しが行われ,多少の改定がありました.2010年4月15日実施です.主に再入国に関する改定です.詳しくはこちら↓
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/h220415seidokaisei.html


猫を海外から輸送するにあたって最も重要なこと,それは先方のブリーダーさんとの連携です。 指定地域外からだと検疫が最低でも10ヶ月(とはいえ,いろいろとやりとりしていたら12ヶ月になってしまう。) かかるということは先方にそれだけ長期間預かってもらうということになってしまいます。 オス猫を譲ってもらう場合,ブリーダーさんのお宅にもオスがいるのだから, 部屋割りの都合などで預かってもらうのは特に大変です。メスはメスで,他のオスと掛からないように気を配ってもらわなくてはなりません。これを快く引き受けてくれるブリーダーさん, しかも筆まめなブリーダーさんに出会うことが最大の難関です。 私の場合は,熱意が伝わったのか,幸運なことに快く引き受けてくれるブリーダーさんに出会えました。
本当に感謝です!

# 検疫の流れ
自分家に来る子が決まったら後はお役所仕事&航空券の手配が待っています。 まずはお役所仕事。やることは以下の通りです。面倒で骨の要る作業ですが, 疲れてしまったときにはブリーダーさんにお願いして写真を送ってもらい, 未だ来ぬ可愛いわが子を眺めながら乗り切りましょう!

 1.生後90日以降にマイクロチップと狂犬病ワクチンを打つ
 2.30日以上あけて2回目の狂犬病ワクチンを打つ
 3.1〜2週間あけてから狂犬病の抗体価を検査
 4.180日以上の待機
 5.FormA および FormCの記入
 6.到着の40日以上前に到着空港の検疫所に届出を出す
 7.到着10日前以降に健康診断およびFormAとFormCにUSDAによる裏書をもらう
 8.航空機にて日本へ
 9.輸入検査申請書を持って空港検疫所での検疫

詳しくは,動物検疫所のHPに載っています。
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-index.html
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-other.html

上記それぞれの項目について調べたことやいろんなノウハウを次の記事に書いていきます。
(これは2009年8月現在,米国ニューヨークから猫を連れ帰った時の経験です。)

1.生後90日以降にマイクロチップと狂犬病ワクチンを打つ
生後90日以前に狂犬病ワクチンを打った場合,これはノーカウントとみなされます. 親猫からの抗体がまだ生きているからです.順番としてはマイクロチップを挿入したあとに 狂犬病ワクチンを打ちます.この2つは同日に行っても可. だたし,マイクロチップはISO 11874および11875に適合したもの(15桁の数字とアルファベットの組合せ) でなければなりません.ただ,米国で流通しているものはISO規格にあてはまらず, だいたい10桁です.HomeAgainやAvid社のようなメジャーな会社のものは, 成田空港検疫所の場合はリーダーを用意しており,自分でリーダーを用意する必要はありません. そうでない場合はリーダーを自分で用意する必要があります.詳しくは,最寄の検疫所に尋ねた方がいいです.

アメリカのマイクロチップを付けた子が日本で迷子になった場合, リーダーを持つ獣医さんが少ないでしょうから,探し当てられるとは思えません. これでは迷子用としてのマイクロチップの意味をなさないですねぇ. マイクロチップは検疫のための個体識別という意味合いしか持っていません. (逆に,日本のISO規格のマイクロチップを読めるリーダーを持つ獣医さんは米国にはあまり いないでしょうから,もし日本から米国へ連れて行ったペットが迷子になったときなども マイクロチップの意味をなしませんね・・. 一応,ISO用リーダーが米国内で$112で売っていることは売っています.日本だと3万以上します. http://www.crystaltag.com/ )

さて,ワクチンは不活化ワクチンのみ認められます.これは注意です!生ワクチンを打ってしまうと, 検疫所はOKを出してくれず,日本に連れてきても180日間の係留を強制されます.
後々,FormCや空港への届出書類にワクチンの種類や有効期限 (消費期限ではなく,猫の体内での抗体価有効期限です。だいたい接種後1年。 ロットナンバーも必要です。)などを書く必要があるのでブリーダーさんに把握してもらっておくと良いです.



2.30日以上あけて2回目の狂犬病ワクチンを打つ
30日以上あけて2回目の狂犬病ワクチンを打ちます。 前項に同じく不活化ワクチンでなければなりません。



3.1〜2週間あけてから狂犬病の抗体価を検査
日本の農林水産大臣が指定する検査施設へ血液を送り,0 .5IU /ml以上の抗体価が認められなければなりません. 採血日は2回目のワクチン接種日と同日でも構わないが,2回目のワクチンが効き目を発揮した後に 採血する方が安全.よって1〜2週間空ける方が良い.結果は3週間くらいで返ってきます.

さて,指定の検査施設ですが,米国の場合は以下の2箇所しかありません. 獣医さんによっては,この2つの施設に直接送らない場合があります. しかし特殊な検査だけに,このように中間者が介在する場合でも最終的には, だいたいの場合はこの2つの検査施設に行き着きます. 検査証明は行き着いた先の機関で発行されるのでご心配なく.

ただ,非常に稀なケースでこの2つのうちのどちらにも送られず, 別の検査機関で検査されることもあるそうです. その場合,日本の検疫施設ではOKを出してくれないので注意が必要です. 気がつかずに日本に動物を運んできても180日の係留検査を要求されます. 1日あたりの預かり料×180日を考えると痛すぎますね・・. ちゃんと狂犬病のワクチンを打ったとしても,この抗体価検査のプロセスが うまくいかなかったがために,係留費用をかけるのが嫌で殺処分をされる ケースがあったりするそうです。猫や犬の例だったのかは知りませんが, 痛ましすぎます・・。なので必ず先方のブリーダーさんに最終的な検査機関を 把握してもらうようにしてください。

@カンザス州立大学狂犬病研究所
Kansas State University Rabies Laboratory
http://www.vet.ksu.edu/depts/dmp/service/rabies/index.htm
住所 :カンザス州 マンハッタン所在
(1800 Denison Avenue, Mosier Hall Manhattan, Kansas 66503)
TEL :(+1) 785 532 4483 FAX :(+1) 785 532 4522
E-mail :rabies@vet.k-state.edu
NOTE:Only FAVN test is approved.
指定基準確認日(Recognition date):30.Jan.2002

A国防総省獣医食品分析診断研究所
DOD Veterinary Food Analysis and Diagnostic Laboratory
http://www.vetlab.army.mil/index.html
住所 :テキサス州 フォート・サム ・ヒューストン所在
(2472 Schofield Road, building 2632 Fort Sam Houston, TX, 78234-6232)
TEL :(+1) 210 295 4387/4159/4605 FAX:(+1)210 270 2559/(+1)210 295 4612




4.180日以上の待機 および 5.FormAとFormCの記入
180日とは,採血日を0日目としてのカウントです. この間に航空機の手配やFormA, FormC をある程度書き上げましょう. FormAについては,私がニューヨークまで迎えに行ったので,ConsigneeとConsignorは同一で,私でした. 輸出国へ誰も迎えに行かずに,貨物輸送される場合もあるでしょうから, これについては検疫所に電話で確認した方がいいです.
それから,FormAには自分のサインが必要です.サインしたものをブリーダーさんに送ります. USDAのオフィスによっては,PDF化したFormA(サインあり)を印刷して提出してもよいそうです. FormCは米国の獣医さんが記入する必要がありますので,原本です。 サインしたFormAと合わせて先方のブリーダーさんに書類を完成させてもらうようにお願いします. どちらにも日本での届出受理番号が必要ですので,さっさと届出はしておく方が良いと思います. ただし,届出内容を変更するたびに届出受理番号が変わっていきますので, 最終的な届出受理番号が決まるまではFormAとCともに空欄にしてもらっておいた方がいいです。 決まり次第,知らせてあげてください。USDAに書類を提出する前までには受理番号が決定していないといけません.



6.到着の40日以上前に到着空港の検疫所に届出を出す
必ず40日以上前に出す必要があります. 39日でもダメです!内容は後でいくらでも変更が可能なので,とりあえず出すだけ出しておくこと!!
届出受理番号はFormA,FormCに記入する必要がある上,利用する航空会社にも伝える必要があるので, 航空券を買う段階で受理番号まで揃っていると楽チンです.



7.到着10日前以降に健康診断およびFormAとFormCにUSDAによる裏書をもらう
本当は,到着の2日前までに健康診断を受けるのがよいとマニュアルには書いてあります. だけど,先方のブリーダーさんが普段,お仕事を持っている場合にはかなり難しいです. 検疫所の方々もその辺は理解してくれていて,到着の10前日の書類ならばOKとしているようです. ただし,書面に載っていない事なので,これも届出書類を出した後に検疫所の人に念押しした方がいいです. USDAの裏書取得は,最後の健康診断と併せてブリーダーさんにお願いしてやってもらった方がいいと思います. ニューヨークの場合にはオフィスが分かりにくい場所にあるらしいので,私はお願いしてしまいました.
後で,郵送で書類を受け付けていることを知りました.速達で出せば(不備がなければ)3〜4日で米国内の住所へ返送されます. 裏書取得には$107かかるそうです.(2009年5月初めに$75から値上がりしました.) しかもクレジットのみとか.州によって異なるので,聞いてみたほうが良いです.



8.航空機にて日本へ
これが意外と本当に大変です・・. 私の場合は機内持ち込みにこだわったからですが,例え貨物室輸送であっても, ペット申請(ペット枠の確保)をする必要がありますので,余裕を持って始めましょう.
機内の場合のおススメは,人間は通路側へ座り,(ペットの粗相があったときに,遠慮せずに席を離れやすいし,窓側よりは暖かい.) 真中席が空いているような場所にしてもらうことです. 搭乗時にペット連れであることを強調すれば考慮してくれるはずです.ただし満席時には無理ですよ・・. また,実際に隣り合わせた方にペットアレルギーでないかどうかを尋ねることも忘れてはいけません.
貨物輸送でのオススメは日系航空会社を利用することです.ANA,JALは空調完備で客室と同じ空気が流れています.

詳しくは「航空機の選定」の記事を読んでください.



9.輸入検査申請書を持って空港検疫所での検疫
マイクロチップが読み取れるかどうか,,これが一番ハラハラします.書類に不備がなければ,即帰れます.
ペットを連れたままで入国審査を済ませたら,次は税関です. まずはスーツケースを探すのを後にして,奥にあるカウンターにペットを預けます(検疫申請). ピンクの用紙をくれ,税関検査でスタンプをもらうように言われます. 次にスーツケースをpickupし,税関検査を通り抜け(スタンプをもらうことを忘れずに!), 動物検疫所にペットを迎えに行きます.成田空港には到着ロビーと同じ建物内に動物検疫所があり,すぐに行けます. 不備がなければ15分程度で済みます.
これで完了.協力してくれた方々に感謝しつつ,一番頑張った猫ちゃんへのご褒美を考えながら帰路につきましょう.

我が家は成田空港から近くて良かった・・.



# 航空機の選定
航空機の選定について,ニューヨークから客室持込の条件を探した時の経験をまとめました.

まず,私の場合の不運を挙げておきます.こんなに状況が悪いケースにはなかなかぶち当たらないと思います. 帰りのフライトは6月15日を予定しており,航空券を探し始めたのは4月初旬です.

  • 燃油サーチャージが4月の発券から,6万円が1.4万円に下がるということもあり,4月まで発券を待つ必要があった.

  • ノースウェスト航空とデルタ航空が合併したばかりで,相互間の連携がうまくいっていない時期であった.

  • 2009年5月から新型(豚)インフルエンザが世界的に大流行した.ニューヨークが危険地域になっていた.


  • さぁ,航空機選びです.「客室持込(Carry on)」が譲れない条件なので航空会社はおのずと絞られます.
    結果的には
    ・ユナイテッド航空
    ・ノースウェスト/デルタ航空
    しかありません.その中でもできるだけ直行便を!と思い,探したのが以下の便です. びっくりなことに,大都市ニューヨークなのに,直行便てこれしかないんですよ.(帰りの便だけ記しますね.)

    UA 891便 JFK 8:30 --> NRT 16:00くらい 
    (帰りの時間が曖昧です.すみません)
    NW 799便 JFK 1:50 --> NRT 17:00

    さてさて,この2つがなかなか曲者でした.良い点があればダメな点があり・・.
    まずUAやNW,Deltaを選ぶ場合は貨物はおすすめしません.空調が効いているかはっきりしません. 暑い季節になってくると地上の輸送時などはドライアイスで貨物室を冷やしている航空会社があります・・. Delta航空は5月〜9月は貨物輸送じたいを断っているそうです. 貨物輸送する場合にはANAやJALを選ぶべきだと思います. 直行便があるし,カーゴルームには客室と同じ空気が流れているそうです. 詳しくはこちら.写真付きでカーゴルームの中の様子が載っています. (そのかわり,ANAとJALは客室持込を許可していません.)
    http://www.jal.co.jp/inter/service/pet/
    https://www.ana.co.jp/int/checkin/rakunori/pet/index.html

    考え方はそれぞれだと思いますが,わたしだったら,国際線のようなLongFlightは客室持ち込みにします. 国内線は輸送手段が貨物しかないし,ANA、JALだったら国際線でも環境が悪いわけではないので貨物が悪いとはいいませんが, 何せ時間が違いますのでね.実際,機内持ち込みをしたら,私のことをじ〜っと見ていて安心しているようでした。 途中で撫でてあげるとゴロゴロ言って気持ちよさそうにしてました.料金も,機内持ち込みの方が安い気がします.


    さて,ペットのリクエストに関しては事前に伝えなければならない項目があります.
  • キャリーの種類と大きさ・重さ(ソフトかハードか.Deltaはソフトキャリーのみです.)
  • 猫の種類と重さ,場合によっては猫の大きさも
  • 日本の検疫所への届出番号 (これは,分かり次第でよい)


  • では,まずユナイテッドから.
    UA891便は紙面上直行便となっていますが,実はロサンゼルス(LAX)で機材変更 (小型のB-757から大型のB-747に乗り換え)があります.なので,行程は
    JFK 8:30 --> LAX 11:40
    LAX 13:05 --> NRT 16:00
    となります.ちなみに成田まで行った後,香港に飛ぶらしいです. 実はもう一つ直行便があるのですがそれはANAとのコードシェア.ANAの機材を使うので規則はANAに従います. つまり,ペットの持ち込みは不可です.(貨物はOKですよ.空調が効いています) 出国手続きじたいは,一番最初のJFKで可能ですので心配はありません. 乗り換え時間も2時間弱あったはずです.UA同士の乗継なので,ターミナル変更もないと思われます. (LAXのターミナル移動は超面倒!!)心配なのはJFKからLAXまで遅れがあった時です. ロスで待機しているB-747が待っていてくれる保証はないんだそうです. 先に飛び去ってしまった場合,別の飛行機に移らされることがあり, ペットの空きがあるかどうかを確認することからやらないといけません. もしペット枠が埋まっていた場合,最悪の場合はそこで宿泊です. ペットを受け入れる宿泊先を探すのも一苦労ですしねぇ.これが嫌でUAはやめました.

    客室持込のペットの制限数:JFK --> LAX 1匹
    (2009年4月時点)  LAX --> NRT 4匹
    1匹あたり$168です.ペットリクエストはその場で通ります.NW・デルタみたいに何日も待つ必要はありません.

    客室持込可能なキャリーサイズ:ソフトキャリー 17L x 10W x 10Hインチ (43 x 25 x25 cm)
       ハードキャリー 17L x 12W x 8Hインチ (43 x 30 x20 cm)
    http://www.unitedairlines.co.jp/core/japanese/SI/cpa/pets/info.html

    次にノースウェスト・デルタについて
    注意事項がたくさんです!・・というのは,人的要因です..
    飛行機じたいは,直行便であるのでユナイテッドのような遅延の心配事はなくなります.

    まず,NW799便は,運行がノースウェストでデルタがコードシェアをとるという形態をとります. そのくせ,機体はデルタ航空の機体です.どこが主導権をとっているのか全く分からない・・. そのせいでエライ目に遭いました.最初に書いたとおり, 時期的にはノースウェストとデルタが合併したばかりだったので,本当に混沌としている状態でした.

    さて,使う機材はデルタです.まず,デルタでは5月以降はペットの貨物輸送を受け付けていません. 地上での輸送のときに暑くなりすぎるからだそうです.

    客室持込のペットの制限数:JFK --> NRT 4匹, $150/1匹(2009年4月時点)
    *日本では$150と言われましたが,実際には$100でした.  

    ここで気になるのが座席下のサイズ.デルタ航空は公式に出しているサイズが驚くほど小さいのです. しかも代理店さんや,ノースウェストの受付,デルタの受付によって言うサイズがバラバラ・・. まったくどうにかしてくれと思うのですが,共通して言うのは高さが7インチまで,です. ソフトキャリー限定です.一番小さく言われたのは 16L x 9W x 7Hインチです.(1インチ=2.54センチ). デルタの電話受付が一番大きなサイズを示してくれました.16×13.5×7インチです. 使用機材がデルタですから,デルタの受付を信用することにしました.とは言いながら, これでも本当に高さが低いと言ってみると,それも理解してくれていました. その上で,16×13.5×7よりも大きめのソフトキャリーを使用しても構わないそうです. 要は,押しつぶしてでも座席下に入り,猫がその中で立って動ければ問題ないらしいのです.
    私はSherpaから出ている18L x 11W x 10.5Hで,デルタが作らせたキャリーの存在を知っていましたので, ちょっと聞いてみたら使用してOKだそうです.これ,デルタのロゴが入っているので, もし何か言われてもこのロゴを見せれば客室乗務員も何もいえないはずです.
    http://www.petfavors.com/sherpa-delta-bag-carrier.html

    とはいえ,規定のサイズよりは大きいのでリクエストが通るかどうかわかりません. 一応,範囲内の小さなソフトキャリーも持っていたのでそのサイズでリクエストを出しました. 後から変更は可能なんだそうです.ペットリクエストが通った後のサイズ変更の際に, Delta Sherpaを買いましたと言ったら,規定外サイズなのにあっさりOKをくれました. 「ありがとうございます」とまで言われてしまいました. もし,UAを使ったとしてもDelta Sherpaなら大きさ的にも大丈夫でしょう. きっと一番心配しなくて済むソフトキャリーだと思われます. ちなみに私は,新品のキャリーをブリーダーさん宅へ送り,出発までの間に慣れさせておくようにお願いしました. (AmazonでDelta Sherpaを購入したのですが,実際にはブリーダーさん宅へは違うSherpaのキャリーが届いていました・・. 下記ホテル選定の記事に載せた写真のものが届いていました. アメリカの店はいい加減・・.Delta Sherpaと大きさは同じで,Deltaのロゴが入ったものではなかったけれど,実際はチェックイン時も 航空機内でも大きさを指摘されることなく,大丈夫でした.)
    後でわかったのですが,NW799便は3,3,3の座席の区切りで,各3つのうちの真中席の座席下だけがなぜか狭いのです (高さが低い).なので,窓側か通路側をGETすれば座席下は広く,SherpaのMediumサイズがちょうど入ります.

    さて,これで物的な問題はクリアです.

    あとは航空券がとれるかどうかです.これもひと悶着あったんです. デルタで航空券を買うときは必ず代理店を通すことをオススメします. 私のケースを書いておきます.ネット予約をしてしまったんですねぇ・・. なぜネット予約がいけないかは以下を読んでください.まず予約する前に,最初に電話でペットと帰る旨, それから乗りたい便を告げました.予約番号がないとペットリクエストがかけられないんだそうです. その電話で航空券を予約をできるかどうか聞いてみましたが,ダメといわれ,ネットで予約してくれとのことでした. (ついでに書いておくと,代理店を通した場合には個人で直接にペットリクエストは入れられません. 代理店を通してペットリクエストしてくれとのことでした.)
    ネット予約が曲者です.予約=購入(発券)なのです.しかも返金無しのタイプ. ANAとかでも72時間の猶予がありますよね?でもデルタは違いました. 知らずに予約=購入(発券)してしまいました.まぁ,気がつかない私も悪いですが, ペットリクエストが通らなければ航空券を買う意味なんてないことを分かっていながらネット予約を勧める 最初の電話オペレータにも非があるように思います.予約=購入(発券)してしまった後に, ペットリクエストをするために再度電話しました. 「翌日までには本社からOKかNoかの回答が来るので翌日の昼に再度確認の電話をください. 発券期限が翌日(17日)までのタイプの航空券なので,明日の時点でキャンセルするかどうかを決めることができます.」と. 後で考えれば,この二人目のオペレータもトンチンカンなことを言っていたのですねぇ・・. 翌日,13:00頃に3人目の電話オペレータにかけた際に問題が発覚しました. すでに発券されていると.「え?発券期限って17日までなんでしょ?キャンセル効くんでしょ?前回のオペレータさんがそう言ってましたけど.」 と聞いてみたら17までが発券期限のチケットなら,17日の0:00に発券されても私は文句言えないはずだとまで言ってきた. そんな屁理屈通るか!と私もぶち切れたので,今までの経緯を説明したらいろんな人との相談のもと, 最初から私がペットリクエストのことを言っていたので,ペットリクエストが通らなかった場合は 返金に応じると言ってくれました.当たり前だわ・・.
    アメリカ系航空会社には振り回されるけども,不条理な待遇に対しては怒ればちゃんと特別枠で取り計らってくれるのも アメリカ系航空会社ですな.この後は,親身になってお世話をしてくれました.

    ペットリクエストに関しては,ノースウェストに電話すると, 機材はデルタだからペットの総数を管理しているのはデルタ本社(米国)だと言われ, (最初はNWに聞いていたんです.)デルタに聞いてみると運行はノースウェストなので (デルタは単なるコードシェアだからだって.)ペットの総数を管理しているのは ノースウェスト本社(米国)だと言われました.まったくいい加減.. いずれにせよ,ペットリクエストの回答がくるのは4日を見た方がいいということは分かりました. 気長に待つことですねぇ・・. そして,それだけの猶予を確保できるチケットを持っている代理店を通すのが一番楽だと思いました.

    追記:
    6月11日のフライトを予定していましたが,新型のH1N1(豚)インフルエンザが世界的に大流行し, 泣く泣く予定を延期しました.本来は次の予定日が決まっていないとフライトを変更してくれないんだけれど, 事情が事情(インフルエンザのせいで勤め先がOKを出さない!!!)なので,特別に日程がFIXするまで保留扱いをしてくれました. (ペナルティとして$200はとられましたが・・返金されないよりはまし!) だけど,この時に対応したオペレータが新米だったようで,相当態度が悪かった・・.いくら新米だとしてもあそこまで上から目線なオペレータには巡り合った事がないくらい. 日本人なのにびっくり!これまでのやりとり+この対応の悪さのせいでデルタ航空にはあまりいいイメージが持てませんでした・・。 ともあれ,航空機が決まってよかったよかった. 私の70%のエネルギーは航空券GETに費やされたと思われます.疲れた〜.





    # ホテルの選定
    最近はセレブの方々はペットと共に旅行するとあって,ヒルトンなどの高級ホテルほどペットOKだったりします. とはいえ,ニューヨークの宿泊費は異常に高い!!!しかも気候の良い6月となれば1泊$400以上かかります. そんな中,ペット可のオススメホテルを探し当てました.AFFINIA DUMONT です. 6月の安い日でも$200弱しますが,周りと比べれば安いです.今回,私はNY観光も兼ねていたので マンハッタンに泊まってしまったのですが,ハドソン川を挟んだニュージャージー側だとそんなに 怖ろしい宿泊費にはならないと思います.ただし,ペット可ホテルを探すのは難しいでしょうね・・ やはり郊外の高級ホテルとかになってしまうでしょう.だったらAFFINIA DUMONTでマンハッタンも満喫してしまえ! 観光だ!というのが私の単純な発想でした.
    AFFINIA DUMONTはマンハッタンのミッドタウンにあり,ちょっと歩くとペットショップがあります. Pet Central という店で,MadisonAve.にあります.最悪でも,ここでキャリーが調達できると思います.
    http://www.petcentralnyc.com/
    名前は忘れましたが,ホテルに面している34streetを西に歩くと50mくらいでペットショップがあります. 2匹の猫ちゃんが店内を自由に歩き回っていました.こちらの方がお勧めの店です. 日本では機内持ち込みに適したキャリーってそうそうないですからどちらかで調達すればいいですね. 本当は私はSherpaではなくてCellteiというメーカーのキャリーが欲しかったのです. Pet Centralに売ってるんですよ.高いけど.既にSmallサイズのCelltei Backpackを持っているのですが, 本当によく考えられているんです!でもSサイズはメインクーンの成猫には小さすぎで・・. とても使えない.欲しいショルダータイプのMサイズも大きくてデルタの規定に合わなくて泣く泣く断念. Mサイズを押しつぶして持ち込めばいいじゃん!とも思いましたが,小心者の私は客室乗務員に指摘されるのが怖く, 同じく規格外でもより安全策なSherpa Deltaにしました. (実際には違うものが届いてしまったわけですが・・.ちなみにSherpaのカタログに載っているシルバーのモデル猫は飛天ちゃんの曾御祖父さんGorham!)


    さて,AFFINIA DUMONTはアパートメントホテルという形式をとっていますが,実は4つ星ホテルです. 安全,安心.日本語も通じます(と,どこかの宿泊予約サイトに書いてあった). シンプルモダンで機能的な設え,キッチンがついていて部屋も広く,何より清潔です.水も臭くない!!(←これ大事) 部屋もペットテントが十分に広げられる広さがあります.政府関連の人も利用するホテルなのできちんとしています. フロントの人も親切!これでペットOK(有料で$25/day)なのは本当に嬉しい!しかもペット連れだということを 最初に連絡していたら、ペットの餌入れ×2とお食事マットが用意されていました.感動しましたよ. オンライン価格も見る時期によって相当変わるので,ちょくちょく見ておいて安くなったら変更しなおすと良いと思います. もし仕事でニューヨークに行くことがあったら,ここを使いたいと主張することに決めました(笑).
    隣にドーナツ屋さん,その隣には24hourのコンビニがあるし,食事は,アリ・ババというトルコ料理店がすぐ近くにあります. (るるぶの掲載店)ちょっと歩いたところにある韓国料理屋さんは美味しかった!! これもるるぶの掲載店でハンガウィというお店.ニコールキッドマンの行きつけだって.肉!!というメニューはなくて野菜中心のメニューが豊富で, 辛くもないし,お腹に優しい食事ができました.Emperor's rollというのが良かった.キムチは一切入ってなかったので, たぶん韓国の宮廷料理だと思います.豆腐とゴマの葉の石焼きも頼みましたが,これも美味. 付け合わせに出たキムチもぜ〜んぜん辛くなくて涙が出るほど嬉しかった!!日本の白菜のつけものみたいでした.

    そうそう,余談ですが,私は滞在中にハンバーガーを頼んだ際,焼き加減をMediumとお願いしてしまいました. 実際に出てきたハンバーガーのパテにはまだ赤い部分が残っていました.このせいでものすごくお腹が崩れました. 日本人のMedium感とアメリカ人のMedium感は違うようです.Well-doneで注文した方が無難です・・.